注射を打つ際の4種類のポイント
「注射が得意ですか?」と聞かれて、「はい」と自信を持って即答できる看護師は多くはないことでしょう。注射が苦手なナースは少なくありません。なぜかとういと、注射というのは、患者に針を刺す行為で、多かれ少なかれ苦痛を与えるからです。見知らぬ人に苦痛を与えたいと思っている人はいないでしょう。看護師だって同じだと思います。
看護師が病院で打つ注射は、皮下注射・静脈注射・筋肉注射・皮内注射の主に4種類です。1つめは皮下注射で、インフルエンザワクチンなどはこの方法で注射します。ワクチンは二の腕のあたりに打ちます。皮下注射は皮膚の下の皮下組織に薬を入れます。ゆっくり薬を効かせるためにこの方法を使います。皮膚をつまみ、10~30度の角度で刺しましょう。
2つめの静脈注射は点滴などがあてはまります。肘の下あたりや手背などに打つことが多いです。血管に針を入れて薬を入れます。すぐに薬を効かせたい場合に使います。しっかり駆血をし、静脈還流を妨げ血管を見やすくしましょう。逆血を確認するため、手元の透明な持ち手を見ましょう。
3つめの筋肉注射は、肩の下、お尻に打ちます。ホルモン剤やてんかんの薬、新型コロナワクチンなどは筋肉注射です。皮下組織の下の筋肉に向けて打つので、鈍痛を伴います。針を垂直にして指すのがポイントです。
4つめの皮内注射は、ツベルクリン反応やアレルギー反応を見る時に使います。肘の下の腕の内側に打ちます。皮膚を伸展させて打ちましょう。
注射のコツをつかむことで
注射をする上でのコツをつかんだときに、理想的な注射業務ができるようになって大満足しているナースがいることでしょう。注射スキルを高めることで、患者に極力負担が掛からない注射ができるようになると思っているナースが沢山居ると思うのです。だからこそ注射スキルを高めることに余念が無くて、理想とする自分像に近づくよう頑張っているのではないでしょうか。
新人ナースは、一日でも早く先輩のような高度な注射業務ができるように尽力していることでしょう。試行錯誤の末に注射のコツをつかんだときに、一歩前進したことを実感するのです。注射の数をこなすことで、おのずと注射が上手くなるのだと感じ入り、できる範囲で注射業務をしようとする気持ちになります。注射のコツや基礎知識については、ベテランナースから教わっていくことが大切です。(関連サイト:ナースのための注射ガイド)
ベテランナースは間違いなく上手い注射ができるはずだと信じて疑っていない新人ナースが少なくないでしょう。ベテランナースに強い憧れを抱いているのが窺えて、ベテランナースを仕事をする上で目標にしているのです。ベテランナースの注射の仕方を見る度に、その腕の良さに心底尊敬するのではないでしょうか。先輩の背中に追いつこうとする気持ちを抱いていて、先輩のような注射スキルを身に付けることで、一人前のナースになれると信じているのです。一日でも早く注射のコツをつかむために、休憩時間を使って注射スキルを高めていても不思議ではありません。上手い注射ができることが良いナースである条件だと思っている人もいるでしょう。注射の仕方次第でナースの評判が高くなることは往々にしてあると思います。